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スリ族:又はスルマ族:
エチオピアのオモ川渓谷のスリ族( スルマ族とも言います )
エチオピアでの撮影取材コーディネーターのロケ現場からの写真
「ドンガ」と呼ばれるスティックファイト等
スリ族は世界一オシャレな民族と言われています!

スリ族はエチオピアのオモ川流域のオモ渓谷に住む部族であり、唇にお皿(リッププレート)をはめる少数民族の一つです。お皿をはめているのは女性だけです。 スリ族の女性は下唇にお皿をはめて、自分を醜く見せて奴隷としてさらわれることを避けていたと言う説もあれば、性交渉であるフェラチオに関するタブーがこの習慣の起源で有ると言う説もあります。スリ族のスカリフィケーション(肌への切り込み)も凄い!
スリの経済は家畜の放牧と農業に基づいています。彼らは主な富の源である牛や山羊を飼っています。植えられる作物は、モロコシ、トウモロコシ、キャッサバ、キャベツ、豆、山芋、スパイス植物、そしてタバコです。乾季には、スリは蜂蜜を集めます。近くの小川での砂金採取は、大事な収入源であり、他地域との物流交換に役立っています。スリ族の女性は、調理器具や土器を作ってディジと呼ばれる近辺の民族に売ったり、狩猟用の農産物を売ったりしていましたが、これらの活動は過去数十年で急激に減少しました。現在、手工業のビール(gèso)も販売しています。スリ族の平均的な既婚男性は、30〜40頭の牛を飼っています。牛はスリにとって非常に重要な存在で、経済的、社会的、象徴としてなくてはならないものであり、時には群れを守るために死の危険も冒すことにもなります。スリ族の男性は、所有する牛の数によっても判断されます。男性は、花嫁の家族に花嫁の持参金を支払うのに十分な牛の数になるまで結婚することができません。牛は、最初の結婚式の式中と式後に、彼の将来の妻の家族に贈られます。さらに牛の死を悼んだりするために、スリは彼らのために歌を歌い、祈りを捧げます。